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ホクトがきた

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ホクトがきた

サスケお庭デビュー

 2日目、朝、サスケを庭に出した。サスケはジャンプ力があると聞いていたので、裏の家とのしきりを飛び越えて出て行く恐れもあったのだが、思い切って放してみた。
 その歩き方は、ヒトが石だらけの川原を裸足で歩くがごとくの有様だった。まるで初めて石ころの上を歩くような様子。歩きなれていなければそんなものかもしれない。サスケには悪いが私の顔は笑っていた。
 2匹で朝の散歩も無事終えた。昨夜の凛の大きな声が功を奏した?のか、サスケの方が体は大きいのに、凛に吠えられると尾を巻き込み、少しビビル様子。サスケもビビリで良かったと思う母猫であった。
 散歩から帰ってきて、そのまま庭に放しておいた。心配していた激しい喧嘩もなく、どちらもビビリながら傍によったり離れたり。マウンティングのしあいもしていた。仲良しになれそう。

衝撃のホクト

 仕事の帰りにもう1匹のワンを預かりに行った。この犬の名は「ホクト」。強そうな名だ。彼はブラック&タン。

 昨日、サスケを連れ帰った時は、運転席の私の膝の上にのり、外を眺めていたが、ホクトは神妙、助手席でおとなしい。外を見たかろうと、こちらから手を出して膝の上に乗せてやったら、身を乗り出すように外を見るので、私がちょっとびびった。
 「落ちるで、あぶないで」と言いつつ慎重に運転。「家に着いたらサスケがいるしな、大丈夫やで。おばちゃんについてる匂いのワンもいるしな。喧嘩せんといてな、仲ようできんでもええしな」と昨日の同じ事前教育。
 
 家に着いたら、昨夜と同じように、まず凛太郎を抱いて、車のホクトを窓越し対面。やはり激しく吠える凛。前から思っていたが、どうも凛は弱い犬ほどよく吠えるタイプのようで、とりあえず先手必勝で吠えるだけ吠えてやれ、という向きがあるようだ。ホクトは名前は強そうだが、とても怖がりの印象を受けた。

 ホクトはオシッコウンチは我慢できる、サスケよりは大丈夫と聞いていたので、とりあえず家にあげた。安心もつかの間、足元にウンチ発見、踏む寸前に足元の生暖かさを感じ気づいた。つぎにシッコの水溜り発見。あろうことか床に置いた私のカバンにもシッコがかかっていた。サスケかホクトか「どっちがしたんや」と声も荒くなる。どちらかわからないのだが、怒るより前に最優先事項はカバンの中を出す!
 幸い、カバンの中身は無事だった。カバンは即座にもみ荒い。怒るにしてもどちらかわからない。でも先入観からサスケを怒った。飼い主さんからシッコをあちこちにすると聞いていたから。
 サスケは頭をさげ、怒られてはいるのだが、しまいにゲージに入っていまし、お腹を出して「あんたが大将」のポーズはとるもの、ものすごい反抗的な目をしてこちらを見ている。
 シッコは、他の場所でも見つかり、それは少量だったので、昨夜のサスケの粗相と同じ感じだった。
 「シッコはしたけどウンチはボクとちゃうで」という意味の目つきだったかもしれない。

 いつまでも怒っていてもしょうがないので、とりあえず散歩にだけは行こう。午後9時に近かったが凛とも仲良くしてもらわんとと思い「お散歩行くで」と声をかけるやいなや、みんな飛びっきり元気になった。
 ここで、私は初めての目撃をすることになった。2匹は胴輪(首輪ではない)を持参してきたのだが、ホクトに胴輪をつけている時にサスケがマウンティングを激しくしかけてきた。オスがメスにするようなマウンティング。犬は相手がメスでもオスでも同じようにマウンティングをすることを初めて知った。
 そして、チャンス到来とばかりに凛太郎はその後ろからサスケにマウンティングを始めた。
 3匹連なってマウンティング。汽車汽車シュッポシュッポという童謡が私の頭の中でなり始めた。私と向かい合いのホクト、ホクトに乗りかかるサスケ、その後ろに一番小柄な凛太郎。目が点、口はぽっかり開いた私だった。

 気を取り直し「さ、いくで」声をかけ、出かけようとしたら、今度はホクトがサスケのリードを激しく噛んで離さない。いつもそんなものかもしれないと気にせず出かけた。
 2匹に家の中でシッコとウンチをされた私は「ウンチとシッコは外でするんやで」と教えもっての散歩だった。この時はまだ家の中で3匹一緒に仲良く暮らせると思っていたのだ。2匹は私の気持ちをわかってくれたかどうか、、、。

 散歩をしながら「ホクトは緊張して我慢してたんがゆるんで出てしもたんかな〜」と甘い考えを抱き、明日は大丈夫だろうと楽観的な私だった。

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